コーヒーポットいろいろ(その2)

コーヒーポットいろいろ(その2)

エアロプレス

エアロプレス

エアロプレスは、コーヒーを手動で抽出するためのシンプルな器具です。その構造は注射器に似ています。使用する際は、挽いたコーヒー粉と熱湯を「注射器」に入れ、プッシュロッドを押します。コーヒーはフィルターペーパーを通して容器に流れ込みます。エアロプレスは、フランスのフィルタープレスポットの浸漬抽出法、バブルコーヒー(手淹れコーヒー)のフィルターペーパー濾過、そしてイタリアコーヒーの高速加圧抽出原理を組み合わせたものです。

ケメックス コーヒーポット

ケメックス コーヒードリッパー

Chemexコーヒーポットは、1941年ドイツ生まれのピーター・J・シュルンボーム博士によって発明され、アメリカで生産された製品にちなんでChemexと名付けられました。博士は実験室のガラス漏斗と三角フラスコをプロトタイプとして改造し、排気管と水出口を追加しました。シュルンボーム博士はこれをエアチャンネルと呼んでいました。この排気管のおかげで、コーヒーを淹れる際に発生した熱がフィルターペーパーに当たらずに済み、より完璧な抽出が可能になるだけでなく、スロットに沿って注ぎやすくなっています。中央には取り外し可能なやけど防止用の木製ハンドルがあり、精巧な革紐で結ばれて固定されており、まるで美しい女性のほっそりとした腰に結ばれたリボンのようです。

モカコーヒーポット

モカポット

モカポットは1933年に誕生し、沸騰したお湯の圧力を利用してコーヒーを抽出します。モカポット内の気圧は1~2気圧にしか達せず、ドリップコーヒーマシンに近いです。モカポットは上部と下部の2つの部分に分かれており、下部で水を沸騰させて蒸気圧を発生させます。沸騰したお湯は上昇し、コーヒー粉が入ったフィルターポットの上部を通過します。コーヒーが上部に流れ込んだら火を弱めます(モカポットは高圧でコーヒーを抽出するため、油分が多く含まれています)。

そのため、イタリアンエスプレッソを淹れるのにも適したコーヒーポットです。ただし、アルミ製のポットを使用すると、コーヒーの油脂がポットの壁に付着し、再びコーヒーを淹れる際にこの油脂の層が「保護膜」の役割を果たします。しかし、長期間使用しないと、この膜が腐って異臭が発生します。

ドリップコーヒーメーカー

コーヒーメーカー

ドリップコーヒーポット(略してアメリカンコーヒーポット)は、古典的なドリップ濾過抽出方式です。基本的には、電気で煮込むタイプのコーヒーマシンです。電源を入れると、コーヒーポット内の高発熱体が貯水タンクから少量の水を急速に加熱し、沸騰させます。蒸気圧によって水は順次送水管に押し出され、分配板を通過した後、コーヒー粉が入ったフィルターに均一に滴り落ち、ガラスカップに注ぎ込まれます。コーヒーが流れ出ると、自動的に電源が切れます。

保温モードに切り替えます。底部の断熱板がコーヒーの温度を約75℃に保ちます。アメリカのコーヒーポットには保温機能がありますが、保温時間が長すぎるとコーヒーが酸味を帯びやすくなります。このタイプのポットは操作が簡単で素早く、便利で実用的。オフィスに最適で、中煎りまたは深煎りのコーヒーに適しており、挽き目はやや細かく、ほろ苦い味わいです。

 


投稿日時: 2023年8月14日