紫土急須の値段になぜこんなに差があるのかと、友人からよく聞かれます。そこで今日は、紫土急須の裏側、なぜこんなに高価なものもあれば、信じられないほど安いものもあるのか、その秘密を明かします。安価な紫土急須は主に以下の通りです。
1. 化学薬品釜
化学薬品土製のティーポット紫土に化学原料と非鉱物性紫土を混ぜて作られた急須の一種です。製造工程では、人工的に工業用化学原料を土に加えます。一般的な化学添加物には、酸化コバルト、二酸化チタン、鉄粉、酸化クロム、炭酸バリウムなどがあり、急須の色と質感を調整するために使用されます。
紫土に酸化物などの化学物質を加えることは、紫土壺の伝統的な製造工程で使用される色調整方法ですが、化学壺は通常、紫土成分を含まない、大量の化学物質が添加された壺、または通常の粘土と化学顔料が混合された壺を指します。
化学陶器の壺は、原材料が異なるだけでなく、型を使って大量生産されることが多く、出来上がった壺は整然とした均一なもので、形状の点で紫土の壺が持つべき独自性と自然の美しさが欠けています。
2. グラウトポット
紫土壺は、泥を細かく砕き、ガラス水、カオリン、化学顔料などを加えて一定の比率で混ぜ合わせ、型に流し込むことで作られます。水が乾いたら型を離すと、紫土壺の完成です。焼成すると紫土のような外観になりますが、すでに磁器に近い状態になり、紫土壺の通気性は失われています。どれだけ長く使っても、泥が付着することはありません。
3. 手引きティーポット
いわゆる「手描胚」は紫土成形工程ではなく、実際には機械で操作されます。下部にモーターを設置し、上部に円盤を置きます。円盤に土を置き、スイッチを入れると、モーターが回転し、慣性遠心力を利用して手で壺の形を引き出します。引き抜いた後、切り離して自然乾燥させます。その後、注ぎ口と取っ手(どちらもグラウト製)を取り付け、成形します。宜興土急須手描きの胚壺は、自然乾燥とスプレー塗装を経て焼成されます。これは大量生産であり、美観など全くありません。
4. OEMティーポット
粘土1トンあたり数百元以上をかけて色を混ぜて作る粘土は低コストで、粘土の質も平均的です。包装後、10倍、あるいは数十倍の価格で販売されることもあります。本物の紫土急須は、紫土素材で言えば、普通の粘土素材の数十元では買えません。
急須を作るには、人件費、焼成費、窯元費用、梱包費などを含め、数年の経験を持つ急須職人の手が必要とされます。さらに、窯焼きの完成率は80%です。これを見ていただければ、純土急須を作るのにどれくらいの費用がかかるか、お分かりいただけると思います。
本物を見分ける方法紫土のティーポット
1. 融点を持つ星があり、砂の色は均一ではない
本物の紫土ティーポットは自然な融点と星の光を持ち、砂の色は均一ではありません
2. 優れた通気性と吸水性
紫土急須のお茶の適性は、主に二重気孔構造の通気性に左右されます。そのため、本物の紫土急須は通気性と吸水性を備えていなければならず、一般的に通気性が高ければ高いほど良いとされています。紫土急須に熱湯を注ぎ、温めた後、外側から熱湯を注ぎます。急須の表面に水が溜まり、水を吸い込んでいるのが確認できれば、それは紫土急須の特性を備え、本物の紫土素材であることを示しています。そうでなければ、偽物です。
3. 滑らかな緑青を育むことができる
本物の紫土急須は、必ず緑青を帯びます。素材が良ければ良いほど、緑青の出も早くなります。使い込むうちに茶葉に含まれる油分が紫土急須に吸収され、徐々に色が濃くなり、急須の表面に翡翠のような膜が張るので、その独特の風合いはたまりません。
紫土の壺を数ヶ月使用しても、表面や色、水分に変化がない場合は、偽物と判断できます。(一般的に、紫土はコーティング期間が約3ヶ月、赤土は約6ヶ月、分節土は約1年です。)
投稿日時: 2025年4月17日